優美 皆さん、今日はお集まりいただいて、ありがとうございます。それぞれに、ご自身のハコミ体験や、ハコミについて感じていることなどを、肩肘はらず素直に、自由にワイワイと話してもらえたら嬉しいです。
では、まず「ハコミを知ったきっかけ」について聞かせてもらえますか?
俊子さん 私の場合、きっかけは、知り合いのブログのリンクから飛んだら、ハコミのワークショップに出たという人が2人いたんですよ。そのページにリンクもあって、そこに飛んで、ハコミのホームページを見たら「ちょっと行ってみたいなぁ…」という気持ちになって、1日体験ワークショプに参加しました
照夫さん 人と共感できなくて、自分なりに悩んでいる頃に、カウンセラーみたいなことをやっている娘に「悩んでいるんだけど…」と言ったら、「お父さん、いいメソッドがあるよ」と教えてくれて、ラビング・プレゼンスのワークショップを紹介され、そこからスタートです。
若菜さん 私は、ボランティアの電話相談を長いことやっているんですが、自助グループなので、電話を聞いているうちに相談を受けている人の方がつらくなっちゃって「もうこれ以上できない」、と次々辞めてしまうんです。それで、人を増やしたいということで、カウンセラー養成講座というのを10回くらいでやることになったのですが、その中にハコミも入っていて、短時間でしたがワークを受けたのが、知ったきっかけです。
武子さん 私が知ったきっかけは、2015年の7月に関西の先生が東京でした講演会の時に、その先生が使っている手法の紹介の中にハコミもあって、そこで「ハコミ」ってメモをして帰ってきました。
優美 関西の先生って何の先生? お医者さんですか?
武子さん 内科のお医者さんですが、統合医療をやっている先生です。「話を聞きたいな」と思って参加した時に、ハコミって言われて、初めてハコミっていう言葉を知りました。
定幸さん 僕は、最初バイオエナジェティックスのワークショップに行って、そこで両親の問題をワークしたんですけど、感情が出すぎて、すごくきつかったんですよ。その時にたまたま隣にいた女の人が「ハコミセラピーっていうのがありますよ」と教えてくれて、そっちの方にも興味をもって、本を読んでみて、まだ十分には分からなかったんですけど、「なんかピンときた」っていうのがきっかけですね。
静子さん ハコミを知ったきっかけは、齋藤学先生のIFF(家族機能研究所)に時々行ったりとか、齋藤先生の本を読んでいたりとかしていて、ホームページに「IFF主催のハコミ・ワークショップ」が載っていたので、それが最初のきっかけです。
ちかさん 私も、きっかけはIFFでした。清里での3泊4日合宿ワークショップの案内を見たんです。ちょうど就職して10年目で2日間の休暇が出たので、休暇を有効に使いたいという気持ちと、休む理由をちょっと自分の中で正当化したかったので「半分お勉強っぽい感じでするんだったら、やってもいいんじゃないかな」みたいな感じがあったのと、その年は仕事がすごく大変で、ちゃんと自分を癒すというか、休めてあげる必要があるなと思ったので、渡りに船だったんです。「休暇を有効に使えそうだし、自分を大事にする時間にしたいし、その両方に合いそうだな」という感じがあったのが、最初のきっかけですかね。
冬実さん 私は、友人からの紹介です。「ハコミ、すごくいいよ!」って。それで、1日体験ワークショプがあったので、出てみる気になりました。
優美 次は「ハコミのどんなところに関心を持ったのか?」という話に入ってもいいですか? もう話してくれた人もいるけど、「どうしてワークショップに行ってみたいと思ったか?」や、参加するのを決めたポイントなども聞かせてください。
ちかさん 合宿ワークショップの案内を見た時に、ゆっくりそうな感じがしたのと、「それぞれのペースにあって…」という言葉や、「深いことを穏やかに…」みたいな事が書いてあったんだと思うんですけど。それがなんか安全そうな感じがしたのと、ゆっくりそうな感じがしたので、そういうのがくつろげそうだなっていうか、休めそうだなっていうか、そういう感じがあったんですよね。
静子さん ハコミのワークショップを知った頃、すごく行き詰った感じが自分の中にあって、「何か自分が変わらなきゃ、この先苦しいな」っていう感じが自分の中に大きくなっていて…。どうしたらいいか分からないけど、「とりあえず片っ端からワークショップを受けてみよう!」と動き出して、ハコミは結構早くて、2つ目くらいだったんですよ。
武子さん 私は、講演会の中で「ハコミ」という言葉を聞いた時、すぐにインターネットで調べて、本を買いました。本を読んで「ああ、もうこれや!」と思いましたね。もともとカウンセリングというのは「いつか学びたい」というか、「自分のものにしたい」という気持ちがずっとあったので、タイミングよく本を見た、ということと、その後にネット検索したら9月にジョージアさんが来られる4日間のワークショップがあって、また、その日が空いていたんですよね。「もう、これや!」と思ってすぐ申し込みました。
優美 「これだ!」って思ったのは、どういうところで?
武子さん そうですね、やっぱりマインドフルネスっていうところと、単なる手法ではないところの、奥深くのところにアプローチをする感じかな。ワークショップ開催のタイミングがすごくよくて、全部がお休みでフルに参加できたので、もうガッツリ。その時は、まずハコミを知るというとことから入りました。
若菜さん カウンセラー養成講座の10回の中のひとつにハコミが入っていた、という話をしましたけど、その時のハコミで同じグループになった人から、原家族の自分の成育歴みたいな話が出てきたんです。「電話で話を聴いているだけじゃ、こんな話は相当聴かなきゃ出てこないよなぁ」と思うような内容が、いきなり出てきたので驚いて、「うわっ、早い!」と思って、「面白いなぁ…」と興味を持ちました。なので、その頃は2年間のトレーニング・コースだったので、けっこう高かったんですけど、「2年なら、まあいいか、、」と思って、申し込みました。
俊子さん 私は、ハコミを知った頃、人の話を聴くのが上手くいかない、という行き詰る感じがしていた時で、何かそういうことが学べそうなところに行きたくなっていました。それで、ハコミの1日体験ワークショップに参加することにしました。
萌子さん 私の場合、自分が学んでいる親子支援の中で、私自身が「親子さんに寄り添うっていうのが苦手だなぁ」という意識があって、「ハコミが何か参考になりそうかも」って思ってはいました。知り合いのハコミ・トレーナーが主催で、東日本大震災のすぐ後の癒しワークショプがあって、ちょうどそういう大きな出来事があって「なんか、みんなで寄り添えるのかなぁ」という期待感で参加したのが最初です。
定幸さん 息子が感情が爆発するようなタイプの子で、最初のうちはEQ関係のワークショップにも割と出ていたんです。でも、まだ子どもがそれを頭で理解しながらできるような状態ではなくて、「子どもより俺かなぁ…俺いろいろ問題あるなぁ」というのもだんだん見えてきたりもして…。それで、自分のためのワークショップにけっこう行くようになっていた中で、ハコミと出逢ったわけですが、最終的には、直感で「ハコミいいんじゃないの」という感じで参加しました。
優美 「直感」ということだけど、どんな直感というか、どんな風に惹かれた感じですか?
定幸さん 「まあ、直感というのと、EQ関係のトレーニングというのは、心理テストやりながら自分の行動パターンとか、思考パターンとか、感情パターンとかが出てきて、それを見ながらコーチングみたいな形でサポートしていくんですが、もっと深いコアな部分というのを見ないんですよ。そこをきちんと自分で理解してないと、いくらコーチングしても、会社などで必要なことはできたとしても、いざ家に帰ったら元に戻るじゃないですか、という話で…。結局、「根本的な部分から変えていかないと、自分のいろんなパターンは変わっていかないんじゃないかな」と僕は考えました。そこからが直感なんですが、「ハコミだったら、そのコアな部分まで行きつけるんじゃないか?」という気がしたんです。
仲間から、一緒にいる感じをもらいながら、自分の内側に入っているとき、 安心と勇気をもらいました。 また、仲間が自分の内側に入っているときに、 私もラビングプレゼンスの状態で相手を見守っていると、暖かく穏やかな 気持ちになりました。
ラビング・プレゼンスを上手に生かせたら・・・ 人生がより楽しくなりそうです♪
また、その日は、イライラもしていました。でもマインドフルネスになって そのイライラを感じてみると、奥にはとても哀しい気持ちがあることに 気づきました。
哀しみの原因である兄弟の役をしてもらっている仲間から 「ごめんね、ありがとう」といってもらったとき、心の奥深にある塊が解けて、 癒されるのを感じることができました。 あの時の体験は、私にとって、とても大切なものとなっています。
~ K.K.さん 31歳 女性 ~
私は人が集まるところに行くと、自分がどうしたら良いか、 急に分からなくなることがありました。今日もそうでした。 しかし、次第にその緊張がとけてゆき…ありのままでそこに いて良いんだ、ということを感じることができました。
それは、とてもやわらかな穏やかな気持ちでした。 日常のなかでも、人との関係をこんな風につないでゆけたらどんなに良いかと思いました。
それと同時に、自分の深いところに抑圧してきたものが あるのを感じていました。それにはブレーキがかかっていて、 今日は少ししか出すことが出来ませんでしたが、それを 解放したいという気持ちが、強く動いていました。
20 年ぐらい前から、カウンセリングやセラピーを求めていましたが、やっとその一歩を踏み出せました。 私にとっては記念すべき一日でした。 今日は、ほんとうにありがとうございました。
~ 40代 女性 ~
たった1日の体験ワークショップでしたが、ハコミのノンバイオレンスの雰囲気にとても癒され、深いリラックスを得ることが出来ました。
強制や論争、競争のない、おだやかで静かな時間と空間が素晴らしかったです。 身を委ね、癒されるなかで、見失っていた自信を取り戻すことが出来ました。
今の世の中バイオレンスが溢れてますから (私もずいぶん苦しめられました)、ハコミを学んで、バイオレンスに疲れた人たちが癒され、元気を取り戻せるオアシスのような場を作っていきたいと思いました。
ノンバイオレンス、マインドフルネス、ラビング・プレゼンス、ナリッシュメント、…言葉はカタカナ語ですが、まさしく老荘の無為自然、仏教の慈悲の思想であり人生の在り方なんですね。
自ずから然る人のいのち(心と体と魂)を、在りのままに受け入れ、寄り添いながら、癒し育んでいく…、それがハコミなんだと感じました。あの平和で穏やかで静謐な空気…ハコミ的な精神、在り方、生き方を学び広く人に伝えていきたいと思いました。
~ G.N.さん 50代 男性 ~
とても楽しく一日を過ごさせて頂きました。 ゆるやかで、無理がなく、お腹が一杯になる感じでした。 それは、ハコミそのものの特徴でもあり、ゆみさんの リードだからということもあると思います。
その人の身体(姿勢)の癖をみて、それを強調したり 戻すワークは面白かったです。 ほんの少しのことなのに、 身体はちゃんとおしゃべりしてくれるんですね。
またHPを見て、ピンと来て、スケジュールが合えば 来たいです。ありがとうございました。
~ 40代 女性 ~
ハコミセラピーは、他のセラピーに比べて、とてもやさしい。
シンプルだけど奥が深く、強制的ではなく、とても自然な感じがした。参加した全員が、やさしさに溢れ…素敵な笑顔で別れることができたのが印象的だった。
人はみんな、褒められもせず、認められることもなく頑張って生きている。心のどこかに、寂しさや辛いと感じる事柄をしまい込んだまま生きている。
ハコミはそんな人に、いまのままの自分を認めてあげていいんだよ、ありのままでいいんだよ、と教えてくれる。優しい雰囲気のなかで、自分が言ってほしい言葉を、心を込めて優しく言ってもらったとき、心のなかで頑張って意固地になっている自分を認められ、自然に涙がこぼれた。ほとんど全員が涙を流していた。
最後に、目からウロコの体験。 マインドフルネスで自分の身体の気になるところに意識を向け、ペアになった相手から、共感的な言葉かけをするワークをしたが、ほとんどの人の症状が変化したり改善したのには、ビックリした。
これほどシンプルなのに効果絶大だとは ! 翌日会社で試したところ、同僚の首の痛みが治ってしまったので、更に驚いた。
今後、もう少しハコミを勉強したいと思っています。
~ K.M.さん 48歳 男性 ~
気持ちのよいシャワーをあびた一日でした。
自然に流れる涙…自然にこぼれる笑顔…、自然に、ありのままでいいということを、身体ごと、魂ごと、体験させていただいた一日でした。今日出会ったすべての皆さまに感謝しています。
ハコミには、いろんなエッセンスが詰まっていますね ! ハコミの奥深さを、これからも体験させてください。
「そのままでいいよ」と言って、ぎゅっと手をにぎってもらったこと、身体中が熱くなる…この感じ、なにかあるたびに思い出すことでしょう。
よかった ! 本当にありがとうございました。
~ M.H.さん 40代 女性 ~
自由で良いんだなと思えました。
返答を求められたときに、いつもなら早く答えないと、と思ってしまう場面でも、自分のペース、自分の呼吸で答えることができ、そんな自分に驚きました。
頭で考えていたことを心で感じたり、身体のむくままに行動したり、それを許された感覚が味わえました。
話を聞きながら、話に集中するのではなく、感じるものを受け取る…という感覚! ステキだな思いました。
実践してみます。一日、ありがとうございました。
~ N.H.さん 40代 女性 ~
初めてでもわかりやすい説明と、自分の存在も感情もあるがままに受け入れられているという安全・安心な雰囲気がとても心地良かったです。
穏やかなワークで、様々な自分の感情と向き合いましたが、終わって みるとそれが非常にダイナミックな体験であったことに気付くなど、 嬉しい驚きがいっぱいでした。
~ M.O.さん 36歳 女性 ~
ジョージアさんの暖かく穏やかな空気に包まれた場に居られることにとても幸せを感じました。 人と係わることが苦手で、私はどちらかというと人間不信、人間嫌いだと思っていますが、 2日間を共にした人たちとは心のつながりを感じられ、とても満たされました。
ワークを通して、自分のビリーフ(信じ込み)が自分を苦しめていることが分かった気がします。 これからもハコミを通して自己成長につなげていきたいと思います。
~ 40代 女性 ~
今回、私が得たこと…。過去によって、生き方が身についているとしたら過去を癒していくことが、 今の生き方を変えられるという思い込みが強かったのですが、そのために、あるところまでは順調でも、 深い気持ちの癒しに向かおうとすると、今の記憶までがとんでしまったりズブズブと一人ぼっちに 落ちてしまったり、大変苦しい状況でした。でも、今の自分を変えるには、新しい体験しかないという、 「今」に注目していく考え方で、だいぶ力が抜けました。
ジョージアさんの姿をみて、よい意味で、深いのに軽い感じや、ユーモアもあり、今を楽しんでいる感じが、とても、安心でした。 自分にとっては、休むとか、止まるとかが苦手だったので、あの場で寝ても大丈夫と思えたことも、本当に気持ちの良いことでした。 参加して良かったです。
自分に対してだけでなく、クライアントさんとかかわる際も、過去の気持ちを引き出そうとする傾向が強かったと思うので、 もっと違う感じで一緒にいられるようになれそうです。ありがとうございます。
~ 40代 女性 ~
最初のエクササイズは心が開けない自分を感じて、やや苦しさがありました。しばらくの間思うように振る舞えず、不自由さを感じつつ 徐々にほぐれていったのは、周りの方々に支えてもらったことが大きいなぁと感謝しています。 自分のパターンとか出やすいクセとか、改めて自覚するいい機会になったと思っています。
最後にジョージアさんに抱きしめてもらい、「寂しそうに見えた」とも言ってもらいました。 その日の帰り道、ふとその事が胸にスッ・・・と入ってきて、自分のなかに広がって、 あたたかく満たされたような感じになりました。
自覚できていなかった寂しさがあることに気づきました。泣きたい気持ちをこらえてしまっていたことにも気づきました。 「わたしが子どもだったとき」というエクササイズともつながって、「いま、ここ」の自分に戻るきっかけをもらったように思い、 今回の体験にじんわりと感謝しています。勇気をもって参加して、本当によかったです。
~ 30代 女性 ~
自分の内側に向かった2日間でした。さまざまな体験があり、そのどれもが興味深いものでした。 ありのままの自分で居る、今ここを感じることの大切さ、奥深さを感じました。
目の前に居る相手とラビング・プレゼンスで係わりあうことで起きてくる体験は、深く暖かく、 パワフルで、滋養となるものでした。 グループ・セッションでいただけたもの(安心)は、私の今後にとても大切なものとなります。感謝します。
~ 30代 女性 ~
素晴らしかった。ジョージアさんの存在そのもの、存在から受ける安心感、クライアントに対する何とも言えない包容力、故意な意図や思惑の無さ。 彼女の身体の使い方の上手さが、クライアントに与える安心、安全な場づくりとなっている様子。
まるで生前のロンさんのセッションを見ているかのようなコンテイメント・ワークだった。
~ 50代 女性 ~
今回、ジョージアさんのワークショップに参加させていただき、「なるほど!」と思うことがたくさんありました。
1日目の最初に、「2人組になって、今の自分を話す」(?)ことをした時とても居心地が悪い、 身の置き場に困った感じがしました。それはたぶん、初対面の人が大多数というワークショップが久しぶりだった からかな、と思いました。そのことを相手の方に話したら、「ハコミは自由でいいのよ」と言って下さったのですが、 それはそれで「うまく自由でいられるかしら?」と心配になりました。
でも、そのことを含めて、「居心地の悪い気持ちを抱えている自分自身を、2日間観察してみようと思います」と、 相手の方にお伝えしました。
その時、ふっと思い出したのです。十数年前にお願いした個人セッションでも、「居心地の悪さ」がテーマだったことを!
そういう点では、相変わらずかもしれませんが「居心地の悪さをなくそう」ではなく、 「居心地の悪さを観察してみよう」と思えるようになったことがこの十数年間のせめてもの成長かなあと思いました。 しかし、2日間の間に、いつの間にか居心地の悪さは消え、名残惜しさを感じながらのお別れでした。
~ 40代 女性 ~
自分自身に出会っていく時、必要なのは静けさと注意深さとそれらに充ちた安全な関係でした。 今もって新鮮に、そう気づかされたワークショップでした。
自己探求の道のりで、いつの間にか答えにすがりたくなっていると、大抵、私には新しい 課題や問いがもたらされます。馴れないそれらに不器用に取り組んでいこうとすると、 ジョージアさんのメッセージが届いてきます。
「リラックス&エンジョイ&ドントワークハード」…あぁ、魂の働き方改革だなぁ。 皆さま、ありがとうございました。
* * *
今年もまた、ジョージアさんのワークショップに参加することができました。 大変多くの方の参加があり、ワークのたびにそこここで楽しげな温かな穏やかなグループができていました。 私にもそうした体験がたくさんあり、今の私にとって意義深い出会いがいくつもありました。
ひとりでは気づけないことやたどり着けないところに、人との関わりの中で触れていかれることを本当にありがたいと思います。 ワークショップを思い返すと、今もその喜びがよみがえります。
ジョージアさんはその貴重な体験の場のまさに中心でした。好奇心を持って、今起こっていることに静かに関心を寄せ続けることを いつもいつも促してくれました。私は、安心してここにいることを、何もしないで誰かといることを、とても楽しんだと思います。 そして、自分に沸き起こってくることを信頼しながら緩やかに過ごしている私自身に時おり気づいてちょっと驚いたりしました。
ジョージアさんの視線は温かくはっきりと参加者に注がれています。また、ハコミの基本的な在りようにも深く注がれ続けているように感じます。 その二重の視線に見守られて、どっぷりとハコミに浸かった時間 でした。
~ 50代 女性 ~
午前の最後のワークはすごい気づきで、2日間参加させていただいた最大の収穫でした。 ジョージアさんのお話をうかがって目が合うと微笑みかけてくださって嬉しかったです。 もっと肩の力を抜いていいんだと思うようになりました。自分が楽になれると同時に人に 対しても優しくなれるような気がしました。
* * *
自分に対する自信、人の温かさをもらいました。その他たくさん。
ジョージアさんとのハグ(これが一番)。ジョージアさんの眼差しは、今も心に焼きついています。
* * *
「ノンバイオレンス」の意味が良くわかりました。ジョージアさんのプレゼンスが素晴らしく、
セラピーのメソッドやテクニックより、なによりもセラピストのかもしだす空気に癒されるのだと再確認しました。
私も自己統合・自己一致できるよう精進したいです。
* * *
ジョージアさんのワークを実際に体験して、急に「何か」大きな感情や想いが起きるので驚きました。 またワークショップを受けたいと思います(日本のも!)
* * *
ラビングプレゼンスの在り方を体感できました。
大きな大きな器に包まれているような場の空気を体験できてよかったです。
グループならではの、オブザーバー参加型のセッションはダイナミックだと感じ、ハコミを
グループセッションで取り入れる事に興味が湧きました。
セラピストが大きな存在感でそこにいて、安心感に包まれることによってクライアントの自分を探究していくことを 助けるんだなと、ジョージアさんの前で展開していくセッションを見て実感しました。
深く自分を探求していくクライアントのセッションを一つ一つ見ていくうちに、一緒に見ている、参加者の誰もが、 やはり自分の深いところに繋がっていく表情になって、その場が何かを共有しているような一体感に包まれていくのを感じました。
~ 40代 女性 ~
ジョージアさんの前に座ったクライアントの身体が、みるみる緩んでいかれるのがわかりました。 側で見ていた私も緩んできました。 すごい!!何かをしなくても、身体と心がほぐされていく。人が人に向き合うという事を教えてくれました。
ラビング・プレゼンス‥自然で、美しいと思いました。
~ 50代 女性 ~
セラピ―の開始から、クライエントとの『信頼』を築いていく過程がとてもゆっくりで、繊細で、丁寧に行われていくことに驚き、 時に、途中でジョ―ジアさんが笑っていることに、驚いたと同時にホッとする自分がいました。
人対人であるという部分が私の中でクロ―ズアップされ、安心感を覚えました。そこに、微塵も『先生』とか、感じることはありませんでした。
また、私の中で、セラピ―は治療の意味合いが強いようにとらえていたのですが、今回のデモセッションに参加したことにより、 その考えは、全く変わりました。
病気の治療の意味合いというより、むしろ、人それぞれの癖や人生の節目など、ひっかかりを覚えた時に、生活にこの手法を取り入れることができ れば、豊かな人生を過ごせるのにと思い、今までのハコミの捉え方とは変わりました。
最後に、今回はグループセッションの醍醐味を感じましたし、だからこそよりひとりひとりのキャラクター、『存在』 の大切さを感じ、私の内に 人に対する愛おしさが湧き上がり続けております。
~ 50代 女性 ~
ジョージアさんのセッションを拝見して大きな感銘を受けたのは、「どんなことがあろうと、クライアントと共にいつづける」というあり方でした。 ワークショップが終わったあと、なにか、自分のあり方も少し変わってきた感じがします。ジョージアさんと2日間、ご一緒させていただいた影響の ような気がします。
人としての、またセラピストとしての「あり方」は、学び取るものではなく、伝染するものなのかもしれません。
~ 40代 女性 ~
ジョージア・マービンさんのワークショップから数ヶ月の時間が流れましたが、今も目を閉じると、あの愛にあふれる静かで優しい空間の余韻が心に染みわたってきます。
私はパートナーと二人で、ワークショップに参加させて頂きました。日頃から私たちは常に会話を交し合う関係ではありますが、あの2日間のワークショップで、私たちは、心と心、さらにはもっと深くを流れる大自然の循環のようなものを通じた、新たな対話の形を発見することができたように思います。
ジョージアさんにも指導いただいた通り、ワークショップ後、私たちは意識的にハコミのワークを日常に取り入れていきました。どちらかが悩みを抱え深く落ち込んだとき、ふとしたことでお互いの気持ちがすれ違い、なかなか修復できないとき・・・、思いを離れて上滑りしていく言葉を少し抑え、二人向き合いマインドフルネスになる。すると、心とからだを通じて相手の思いがすっと伝わってくるだけでなく、言葉を超えた共通の何かがそこを静かに流れていく。
そんな時間のたびに、私たちは人と人とのつながりに感動し、涙し、また絆を深めていくことができてきました。そして、これらの体験の繰り返しは、私たち二人の間だけでなく、すべての人と人、自然の間に共通する深いつながりを私たちに実感させてくれており、今までとはまた少し違う他者理解のあり方が少しずつ育まれていっているようにも感じています。
ワークショップ後、この大事なパートナーと入籍をし、双子を授かるというありがたい恵を頂きました。今後、ともに夫婦として、そして親として歩む中、さまざまな壁にぶつかることもあると思いますが、ワークショップで教えて頂いたこの温かく大切な思いをこれからも忘れずに、いつかはそれを子どもたちにも伝えていけたらいいなと願っています。
ジョージアさん、森先生、セラピストの先生方、参加者の皆様に心から感謝しています。機会があれば、またぜひ参加させて頂きたいと思っています。本当にありがとうございました。
~ 30代 女性(妻) ~
「いつもの顔の、いつもの表情に、新しく出会い直す時間」。2011年11月に参加させていただいたジョージア・マーピンさんのワークショップに流れていた時間を一言で表現するなら、そんな言葉が一番ぴったりくるように感じました。
私は当時もう間もなく入籍を予定していた大切な女性と、その時間をともに過ごしました。毎日同じ部屋で同じ空気を吸い、同じ食事をし、同じ夜を眠り、同じ朝に目覚める、そんないつもの日常の安心感を彼女はいつも私に贈り届けてくれますが、そうした彼女のいつもの顔の、いつもの表情が、あのワークショップの中では、何だか新たな香りと風に包まれて、いつもとはまた違う豊かな表情を贈り届けてくれたような気がいたしました。
その後、私たちは婚姻を契り、もうすぐ双子の新しい生命も誕生する予定です。成長や発達というものは、いつも新奇性との出会いを超えてやってくるものですが、あのワークショップで体験した「いつもの新しさ」に出会い直し続けることこそ、私たち夫婦という器を磨き、新たな生命を育むための豊かな土壌を耕すプロセスに違いないと確信しています。
そんな確信につながるヒントを与えていただいたジョージアさん、森先生初め、このワークショップを開催していただいたセラピストの皆さま、また縁あって当日ワークショップにともに参加させていただいた皆様に心より御礼申し上げます。ありがとうございました。
~ 30代 男性(夫) ~
無価値観を感じている自分の「根本原因」を発見することができました。
以前から、私の生きづらさで大きく影響を及ぼしているのは、胎内~生後3カ月であったことは薄々気づいていました。 ですが、自分で自分を癒すといっても、なんか入り込めなくて、しっかり向き合っていませんでした。
今回、ハコミのマインドフルネスを体験することで、身体がしっかりと反応していることに気づかされました。 「すごいな。身体はちゃんと覚えているんだな」と実感し、グループセッションでは安心感に包まれながら、 心を整え、自分の身体に集中してみました。
すると、でるわでるわ。待っていましたかのように震え上がるほどの感情が溢れだしました。 しかも、グループでご一緒させていただいた方からドンピシャの言葉を投げかけていただき、 私が欲しかった言葉を発見しました。感激です。この言葉を毎日自分自身に伝える時間を作ります。
こんな体験ができたことは、今回のワークショップがあってこそです。 本当に感謝感謝です。ありがとうございました。
~ 30代 女性 ~
対人支援における「視野」が拡がりました。実感としてそう感じられています。 普段より、クライエントさんのところに降りて行こう、降りて行こう、とにかくタフで且つしなやかに~???、と気を張っていました。 そんな私は多少なり「圧」を発していたのかな?、と少し反省しております(苦笑)。 ラビング・プレゼンスの学びを、今後も続けていきます。
* * *
これまでも、ラビング・プレゼンスの練習をしたことはありますが、今回久しぶりだったのと、 初めてオンラインでやってみて、オンラインでもできることがわかりました。 何度か練習して、少しずつコツがわかってきたような気がします。他の参加者の方と、交流できたのもよかったです。
* * *
フォーカシングとはまた違うセラピストの在り方のトレーニングとして、ラビング・プレゼンスはとても優れているように思いました。 面接場面でもそうですが、どんな場面でも利用(?)できるように思います。
* * *
心理職同士でも通じる人と通じない人が分かれる「言葉にならないけど、確かにあるよね」という感覚、 そして、文字にすると省かれてしまうけど、実はカウンセリングでは最も大切だと思っていること (いつも転機に共有するので)を、お互いの意思で求めて起こせる、という点が興味深いです。
デモの中で、クライアントさんが寄り添ってもらって、だんだん元気になる姿が印象的だった。 自分の内にある感覚を使いながらセッションが進んでいくので、自ら立っていく様子が見られた。
クライアントさんの中に解決する力がある、クライアントさんとプロセスを信頼して任せる、 というハコミセラピーのセッションの姿勢を感じられたことがよかった。 始終穏やかな場であり、皆で参加している一体感が感じられたことがよかった。
* * *
今回、オンラインでセッションを受けてみて、両親に対するイメージが、以前よりも肯定的に なっていたことに気づけて良かったです。セッションの中で出てきた玉のイメージが、その後も 時おり浮かんできて、いろいろな気づきを与えてくれ、仕事にも役立っているように感じます。
* * *
お二人目のセッションで、人として当然の大切な心の痛みをマインドフルに受けとめていく時間が、 クライアントさんにとって、とても必要なプロセスに感じられた。それを見守り、寄り添っていく 高野さんの姿勢が、ほどよい距離感であり、声のトーンも心地よかった。
* * *
相手の方を「信頼する」ということについて、今一度考えなおす機会となりました。 また、「安全の確保」に関しても、より学んでいこうとする意欲が湧いてきています。
デモ・セッションに参加されたすべての方の誠実さと優しさに触れて、 「これは今一度、態度を改める必要があるぞ!」と思いました。
セッションにたっぷり時間が当てられていたことがとてもよかったです。 細かい説明はともかくとして、まずは観て学んで!というスタンス、私は好きです。
* * *
当然の大切な痛みをマインドフルネスなどでうけとめていくことが、とてもクライアントさんに 必要なプロセスに感じられた。高野さんの見守り、寄り添う姿勢がほどよい距離間を保ち、 声のトーンも心地よかった。
クライアントのお二人が、マインドフルネスの中で、高野さんの言葉や応答を通じて 起きてくる身体の感覚や気持ちの変化から気づきを得て、腑に落ちる実感を味わっていかれる ことがその場で一緒に体感できました。
「理解したことを言葉で返していく」カウンセリングのやり方の中に、「マインドフルネスの中で 起きてくる体験を見守り、寄り添う」というハコミセラピーの姿勢や、ラビング・プレゼンスの 考え方を取り入れていけたら、と改めて思いました。
~ 40代 女性 ~
初めてのハコミ体験でしたが、自らの反応に焦点を当てて、語られるストーリーではなく、 起きてくる反応を手掛かりにして、コアビリーフに迫っていく方法がとても新鮮でした。
最初の「言葉に対する反応を観察する」ワークから、自分では思ってもみない反応が出てきて、 驚きの連続でした。日常生活でも自分の反応を意識すること、常に今ここにいる意識を 持つことを心がけていきたいと思います。
Zoomを使ったオンライン開催で、自宅にいながらにして参加できたのはとても幸運でした。 とはいえ、みなさんと顔を合わせてワークをしたかったとの思いもあります。
参加者の方々のシャアから始まるジョージアさんのセッションがとても印象的で、こんなにもあたたかく、 クライアントを安心させながら、コアビリーフに迫っていく過程がみていても感動でした。
~ 40代 男性 ~
言語がなくても分かり合えることを夢見ていらっしゃるという、冒頭の説明から惹かれました。 初めて体験するエクササイズばかりでしたが、どれも現象として納得でき、腑に落ちる感覚がありました。 日々の臨床活動の中で経験したことで、どの理論を用いて説明して良いか分からなかったことが、 ここにあるような気がしました。
シェアの時間が、ユニークかつ大切だと感じました。 受容や共感とは異なり、それぞれがそれぞれの感覚を味わいながら、見届けているという感じがしました。 受容や共感ともどこか違っていて、誰かの意見に寄りかかるでもなく、シェアの時間も含めて 相互に作用し合い、気付きが促進されいく感じが興味深かったです。
~ 30代 女性 ~
オンライン開催で、自宅にいながら参加できたのは幸運でした。参加者の方の体験シェアから自然に始まっていったジョージアさんの セッションがとても印象的で、こんなにも暖かく、クライアントを安心させながらコアビリーフに迫っていく過程が、観ていて感動でした。
* * *
ハコミは初めての体験でしたが、自らの反応に焦点を当てて、ストーリーではなく、反応を手掛かりにコアビリーフに迫って いく方法がとても新鮮でした。言葉に対する反応を観察する最初のワークから、自分では思ってもみない反応が出てきて 驚きの連続でした。
* * *
Zoomを用いたことで、ジョージアさんの表情が近くで見ることができた。そのおかげで、彼女が人に向き合う ときの真摯さを、とてもよく感じることができた。
* * *
一番最初のワークで、自分を観察して名前をつけて言い合う、ということを繰り返すうちに、とても暖かい気分に なりました。自分の手のうちに、相手の方の魂のようなものを抱いている心地がしてきました。オンライン上で このような体験ができるとは正直予想していませんでした。
* * *
初めて体験するエクササイズばかりでしたが、どれも現象として納得でき、腑に落ちる感覚がありました。 日々の臨床活動の中で経験したことで、どの理論を用いて説明して良いか分からなかったことが、ここに あるような気がしました。
* * *
今まで自分が意識していなかった、コア・ビリーフに気づくことができました。リアルではない、オンライン のハコミでも、ジョージアさんのリードだと、ここまで爆発的に感情が動くのだと、自分でも驚きました。 得がたい体験をさせていただきました。
* * *
受けようかどうしようかと迷っていたが、受けてよかったと 思えた。ジョージアを通じて、ハコミの良さが伝わって来た。 ハコミの基本的なことがわかり、もっと深めたいと思った。2日目は仕事のため参加できなくて、残念だった。
* * *
2日間のワークショップで、2日目にはとてもリラックスした状態で望めたのは良かったです。最近、不眠に悩まされて いたのですが、ジョージアの良い波動の影響を受けてなのか、それともワークショップで疲れたのか、この2日間はとても 気持ち良い睡眠が取れており、自分の中でいい状態を保つことができている気がします。
ワークを通して「私」を発見するたび、自分のことを愛おしくなります。
自分を好きになると、何もかもが有難く思えて、幸福感に満たされる…。こんな体験ができたのがBeingコースです。
普段は、なかなか自分の心や体の状態を聴くということは難しい日々を送っていますが、 丁寧に優しく自分と繋がる時間は貴重に思っています。
どんなことが起こっても(泣いても騒いでも?)優しく見守ってくれる仲間の存在も欠かせません。
共に学習している仲間は、みなさん個性的で楽しく和やかで賑やかでいい感じの雰囲気の中、パワーをもらっています。 有難いことです。
この場をお借りして、とっても感謝していることを伝えたいです。
~ 40代 女性 ~
Beingコースの半年間があっという間に終わりました。いろいろなワークを通して、日常では味わうことのできない 暖かさ・心地よさを味わいました。お礼の意味も込めて、コースの感想などを書かせていただきます。
私は、心理系の仕事をしています。ここ数年、心のケアに従事する同僚や職場の人々(私も含め)になんともいえない 閉塞感のようなものが漂っており、「ケアする人のケア」に興味を持っていました。
インターネットで偶然見つけた「ハコミセラピー」。よく分からないけど、なぜか惹かれていました。 まずは、2日間のワークショップに参加。そこで「プローブ」にやられて(笑)ハコミを学ぶ決心をしました。
普段、仕事では、対象者を分析し、「その人のために何をどう計画しアプローチするか?」ということをしていますが、 ハコミは全く違いました。
まずは、誰かに導いてもらうのではなく、自分で探求し気付きを得ること。マインドフルネスになることで、 自分への気付きが多彩になりました。そして、その状態で誰かに一緒に居てもらうこと…これがとても重要!
無条件で認めてくれる人が居ることで、どんどん気付きが促進され、深まっていくことを体感しました。それが、トレーナーの高野さんやティーチャーの阿部さん、森さんなどの「特別な人」ではなくてもできるというのがすごい!と思いました。
自分が寄り添い見守る側をやった時も、「ここに居るだけで、この人の役に立てている」というなんともいえない 喜びを感じました。これがラビング・プレゼンス?
ラビング・プレゼンスは「ケアする人の心のケア」に大いに役立つと思うのですが、まだ同僚たちに上手く説明することが できません…。私自身がラビング・プレゼンスによって変わって、「最近どうしたの?」と向こうから聞いてもらえる ようになろう!と思っています。
メンバーさんが「ハコミ温泉」と表現されていましたけど、正に!まだ私は「ハコミ温泉の入り口付近の足湯に 浸かった程度」なので、もっと学んで「常連」になりたいと思います。
高野さん、阿部さん、森さん、そして参加メンバーのみなさん、本当にありがとうございました! そして、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
~ 30代 女性 ~
半年のBeingコースを終えての感想は、前に進めるようになったと感じます。
ハコミを始める前は、離婚と子供と離れたことに対する罪悪感や自分の思い込みから生まれる世間の目によって、 贖罪というか、ひたすら懺悔していくしか、生きる道は残っておらず、懺悔と後悔しかない人生を生きるんだろうな という絶望感に苛まれていたように思います。
その時の自分は、そこからどのように抜け出せばいいのか、どうしたら良いのか全くわからず、途方に暮れていた と思います。実際にそんな状況からの具体的な回復方法はどこも、誰も教えてくれないと思います。
そんな中、ハコミと出会うことで一歩一歩、前に進んでこれたように思います。
自分がなにを感じているのかに気づいて、味わっていくという、一見無駄と思われるようなプロセスを 丁寧に一つ一つ進めることで、心が癒されて前に進めるようになるのかもしれませんし、 私はそうやって前に進めるようになったのではないかと感じます。その結果、月に一度の子供との面会の際の子供たちの表情も、明るくなっていったように感じます。 それは、私の表情が明るくなっていったからだと思います。
人は心の生き物とは言うものの、その心が受けた傷をどのように癒すのかを教えてくれて、 その傷を実際に癒していくのがハコミだと感じています。
ハコミを学んだことで、正直、生きやすくなったと思う面もありますが、面倒なことになった という感覚もあります。今までは、何となく決まったストーリーに従って業務を遂行するだけであった 生きるという行為が、一つ一つを大切にし、その際の感情や使う言葉に気を使い、 いちいち一つ一つを大切に生活しているので、面倒なことになった、思うこともあります。
ただ、そんな風に面倒臭く、一つ一つを味わいながら生きることこそ、生きるということなのかとも感じます。 そんな風にして自分と生を楽しむことこそ生きるなのかもと今は思ってます。
半年間ありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします。
~ 30代 男性 ~
今、感謝でいっぱいです(^人^)。
人ってこんなに一人一人「いる事」(存在)を感じるものなんだって思いました。…ふぅっ…、これが満たされる っていう感覚なのでしょうか。この気分のまんま、しばらく家から出たくない感じです。
コースが始まる当初、何が起こってくるのだろうと不安と恐れをあんなに抱いていたのにと思うと、 笑ってしまいます。
普段こんな行動をしていたんだって気づいたり、こんな感情を持っていたんだって気づいたり、感じてない事にも 気づいたり、皆さんと過ごす中で瞬時に次から次へと移り変わっていく心の動きに気づいたり、ほかの方の中に 沸いてくる感情の豊かさ・繊細な動きを感じたり、発見がいっぱい。
チャイルドが出てきて泣いたり暴れても、ずっとその間、変わらず見守っていて下さった方たちのあり方に 信頼を覚え、安心を感じ…。
自分の中の世界が深く拡がり、外の世界もクリアで明るく広く楽しくなりました。一緒にいて下さった方たちに 深く感謝と敬意の念を覚えます。
~ 40代 女性 ~
「ハコミ?それって何語??」10か月前の私は、ハコミのハの字も知らないハコミ初心者でした。
当時の私は、潜在的に抱えていた問題が積もり積もって、わらにもすがる心境でセラピーを受けようと思い立ち、 ネットで探して、たまたま見つけたのがハコミの1日体験ワークショップです。そこで出会ったラビング・プレゼンスの体験が、 あまりに衝撃的だったので、何回か一日体験に出た後、気が付けばBeingに参加していました。
あのときの「問題を解決しなきゃ」とパンパンになって動けなくなっていた私が、 Being半年を終えた今、 「問題ってなんだっけ?」と首をかしげたいような心境でいるのが、不思議です。
ゆるやかな時が流れるなか、何ひとつ無理をすることがないのに、ひとつひとつがとても濃密なワークの時間。 自分の無意識におりていくのは、時にはとても大変な作業なはずなのに、なんの抵抗もなく自然にできるのは、 柔らかく温かいシャワーみたいな、周りの人たちのたくさんの愛情をいつも感じていられるからなんですね。
「きっと、この場なら大丈夫」。どんな自分だって、きっと見守ってくれる、受け止めてくれる、 そんな信頼感のなかで進んでいくワークのなかで感じた思いを、ただ日常のなかに持ち帰るだけで、 自動的に化学変化が起きるみたいに、少しずつ人生が変化していきました。
Beingのワークは、どれも貴重な体験だったのですが、ひとつだけお話させていただきます。 当時私は、睡眠も食事もとり、それなりにリラックスの時間もとっているのに、 体が全く動かないような疲労感に悩まされていました。
マインドフルネスのワークで、セラピスト役のかたの誘導で、白いまゆのようなものに包まれて動けない自分に気が付きました。 その白いまゆは、実はステージの上で踊り続ける私を照らすスポットライトの光だったのです。「もう踊りたくない。けれど、これが私の舞台(仕事)だから」という私に、 セラピストさんは、「誰かあなたを助けてくれる人はいませんか?」と問いかけます。 なぜか、そのとき私は、拍手を送ってくれる舞台下の観客に助けてもらおうと思い、そのまま舞台を降り、 観客の人たちの間に飛び込み、握手を交わすうちに、そのまま観客の間を抜け、暗いホールを抜け、出口の扉を開けて外に出ます。 扉の外は明るい陽光が降りそそぎ、日焼けした人たちがゆったりと畑で働いていました。その光景を呆然と見つめる私の背後で、 暗いホールの出口の扉がキュルキュルと音を立てて小さくなって消えてしまいました。
セラピスト役のかたに寄り添ってもらい、ときには杖になってもらいながら、無意識の中を旅した時間。 不思議なことに、そのワークを体験したあと、あんなに悩まされていた疲労感をただの一度も感じなくなったのです。
最後になりましたが、Beingの場って、日常の中ではなかなか出会えない 奇跡のような場だな~なんて思います(ちょっと大げさな言い方でしょうか!?)
たくさんの温かな愛情と、さりげなく繊細な気遣いが、静かな空間のなかに、優しく柔らかく満ち満ちていて、 笑いもあって涙もあって、ただそこに人がいて。 その中で、自分の魂が自由に呼吸でき、そして生きるエネルギーを取り戻すような…。
ゆっくりゆっくり自分を育てていきたいので、Beingの皆様、これからも、どうぞよろしくお願いいたします!
~ 40代 女性 ~
生き辛さを抱え、もがくように様々なセミナーに参加していた私は、ハコミ一日体験での手応えが忘れられず、 思い切ってBeingコースに参加した。半年間終えた今、自分自身の変化に驚いている。
最も大きかったのは、小さい頃からずっと「自分には時間や物の管理ができない障害がある」と信じていたが、それができる ようになったことだ。日常の中で不必要に緊張し思考できなくなっている自分に気づけ、変わることができた。
自分の感覚に気づき、静かに耳を傾けることは、今まで感じるのが怖かった感情と出会うかもしれない、深い井戸に 降りて行くような旅だが、Beingコースで人に温かく寄り添ってもらいながらだと、その時その時の感覚に集中できた。
そして、その旅から戻ってくるといつも、こんなにもたっぷり私のために優しくしてもらっていいの?ってほどの 温かさを皆にもらえた。人の温かさがじんわりじんわり私を満たしていって涙がこぼれた。
逆に、私が人に寄り添う時には、目の前の人が満ち足りていくそばにいれた嬉しさで満たされた。
この愛でじんわり満たされ幸せを感じる回路が開かれる感覚体験こそが、生き辛さに押しつぶされていた私が、 その生き辛さを手のひらに乗せ眺めてみることができるようになった変化の土壌になったのだと思う。
いな、その様な変化が起きなかったとしても、幸せの回路が開いた私は、日常にある様々な幸せに気づき自分を 満たすことができるようになった。
存在の温かさをじんわり染込む体験することは、固定メンバーでじっくり学ぶBeingコースだからこそ できたことだと思う。
参加費20万円は今でも私には高額だが、もしBeingコースに参加していなかったら、私に染みついた 危険と緊張の回路への反応が心身をむしばんでいって医療費として消えてしまっただろうし、幸せを感じる 回路を開いた今の日常の彩りとは違うものだっただろう。
~ 50代 女性 ~
今振り返ると、最終日のクライアント体験が、自分でも不思議な感じで、ハコミの良さを実感できた気がしました。 感じたところに留まるように繰り返し言ってもらうと、安心してそこに留まって感じることができ、 暖かく見守ってもらえているような感覚もあり、安心できました。 また、自分の意志とは関係なく、身体が反応し、それが気持ちと結びついている感覚が、新鮮で不思議な感じでした。
他には、トラッキングとコンタクトを丁寧に学べたのがよかったです。 頭から上とか、身体だけ、声だけとかに焦点を絞って観察すると、普段はそこまで見ていないことがよく分かりました。 相手の何となくの様子は観察しても、どうしても内容の方に意識がいってしまうので、気づいていないことも多いのだと思います。 まだまだ身についていないので難しいですが、練習を体験できたのは良かったです。 また、自分がクライアント役のときに、観察してもらった様子を教えてもらったのが、自分では普段気づいていない癖などが分かって興味深かったです。
ハコミセラピーについては、他のところで2年間コースを受けたり、本を読んだり、体験ワークショップに参加したりして、なんとなく理解しているつもりでしたが、実際にBeingコースを受けてみると、それまでの理解はほんの一部で、表面的なことだったことが分かりました。 説明を聞いた後、セラピストとクライアントの両方を体験できることや、しっかりした理論に忠実に、順番どおりに学ベたのが、良かったのだと思います。
ハコミセラピーの基本のところを、セラピスト役として練習できたことも、 クライアントの体験を通して、自分自身の課題に気づいたことも、どちらも良かったです。 また、ハコミ認定セラピストの先輩たちと一緒にワークをしたり、いろいろ話しを聞かせてもらえたこと… 先を行く先輩の存在は、自分の目標にもなり、刺激になりました。
認定セラピストを目指したいと言う目標はありますが、それよりも今は自分の課題に取り組みたいと言う気持ちの方が、強くなりました。 今後も更に、ハコミの学びを深めたいと思うようになり、SkillトレーニングとBeingコースを同時受講することは、全く考えてなかったのに、 それをしようとしている自分に、びっくりしています。 まだまだ奥が深く、長期戦になりそうですが、時間をかけて少しずつでも進んでいければなあと思っています。
それから、じゅんこさんが、おやつを持ってきてくれたのが、とてもありがたかったです。休憩時間、お菓子を囲んで、なごむことができました。 全体的には、安心できる雰囲気で、一人一人が大事にされている場だと、感じました。 いろいろな準備をしてくださったスタッフの方や、一緒に受けた受講者の皆さま、ありがとうございました。
~ 50代 女性 ~
特に印象に残ったのは、最終回のdoingとbeingの違いを「相手を見る」「見られる」それぞれの側で体験できたこと。 そして、その後にやった最後のマインドフルネスワークでした。
今まで頭でわかっていたつもりだったことが、身体で理解できたような、腑に落ちた感じがして、 今までの自分の在り方をあらためて振り返る機会にもなりました。 いつでも「まずはラビング・プレゼンスありき」ということが、最後体験を通して実感できた気がしています。 その時には自分の中に「こうしなければ」「こうでなければ」というものはあまりなく(または、出てきたものをそのまま気づいて 見ている感覚であったり)ただただ目の前の仲間の姿が美しくて、最終日でその感覚を得られたことはとても嬉しい体験でした。
一見「負」の感情や反応であっても、それが出てくることを許されていて、自分でもそれにOKを出せる場はとても温かく、 自分にとって大切な時間と機会となりました。 自分のどんな反応も嫌うことなく、出てくるものを無視せずに気付いてあげることは元々近年取り組んできたことの一つだったのですが、 それを自分一人ではなく、場にサポートされている、そう感じられることがとてもありがたかったです。
そのほかに自分にとって収穫だったことは、自分の中の子どもの部分が小さく弱々しい部分としてだけではなくて、 ユーモアのある生き生きとしたものとしてワークの中で現れてきたことです。 ちょうどコースへの参加中に母が亡くなったこともあり、自分の子ども時代からの振り返りの旅のような部分も、 Beingコースの半年の中で体験したように感じています。
~ 40代 女性 ~
昨年5月から始まり、約1年間にわたった東京Skillトレーニングが終わりました。 旧システムのレベル2で、2年間かけて学んでいた内容を、効率的にほぼ1年間でやって行くというものでした。 一つ一つのSkillをまた学びなおせたことは、前回聞いたときより更に理解が深まって、体に入ってきた、という感じでした。同じSkillの説明でも、新たな発見が常に有り、ハコミの深さを改めて認識させられました。
これって、自分が少しずつでも成長しても、その段階で新たな発見はずっと続くのだろうな…それもなんだか、うれしい気がするけれど。 また、いつもトレーニングの二日目は、クライアントロールとセラピストロールに分かれてのセッション練習でした。
クライアントは、真摯に自分に向き合っていく。セラピストは、相手を信じて、学んでいるSkillを使いながら寄り添っていく。どちらにしても、自分との真剣勝負、だと思います。だからこそ、トレーニング中、高野さんはじめスタッフの方々の支えがあって、それからトレーニング生のみんなが、それぞれに苦労があるけれど、なんとか前を向いて進んでいるね、という感じ。そういう姿で居てくれる事に大きく支えられました。
Skillも、もちろん大切な要素では有るけれど、技術だけではない、その人の存在で助けられる。そういうことがトレーニング中のセッションでも多くありました。それがあるから、ハコミは素晴らしい。そういうことを学んだ、Skillトレーニングでした。
~ (J.K/女性) ~
セラピストの「在り方」をひと口でいうのは難しいと思いますが、唯一、大事な点は『統合』していることだと思っています。では、『統合』しているとは、いったいどういうことなのか。どういう状態をさすのか。と、カウンセリングやコーチングを学び始めた時から、探求してきたように思います。
まず、カウンセリングを学び始めた時、ハッと気づいたのは、会社組織で、仕事をしている中で、『考えること』『思うこと』をあまりにやり過ぎてしまい、『感じること』すっかり忘れてしまっていることでした。
この気づきは、私自身にとって、とても、衝撃的な出来事でした。ヒトとしての五感をすっかり、どこかに置き忘れている状態だったわけですから。 そこで、視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚に意識を向けることだったり、また、カウンセリングの基本である『聴くこと』やロールプレイ等することで感じる自分を取り戻し、徐々に、自分の整理ができていきました。
ただ、まだ、立ちはだかっていた課題は、両親との関係性、父との関係、母との関係でした。
そこで、カウンセリング仲間から教えてもらったのが、ハコミセラピーでした。カウンセリングは、自分の思いや感じていることを言語化して整理していくので、その作業は、脳を使って意識的に行われていく。 一方、ハコミセラピーは、マインドフルネスを始めて、心理療法に取り入れたセラピーですが、まずは、呼吸を意識することで、自分の身体を感じ、自分とつながり、また、もう一方の柱であるラビングプレゼンスで、 対相手から受け取った栄養を自分の宝にしていく。
ということを繰り返し、訓練し、ハコミの基本をベースに、セラピストロールクライエントロールを訓練したことで、今回のテーマだった母との関係を見直し、許すことができました。 このことは、私の人生、ハコミセラピストを目指す上で、重要な通過点となりました。
また、私自身、長らく「在り方」に焦点をあててきましたが、Skillトレーニングでは、いよいよセラピーの技法を学び始めたわけですが、トレーニングの進め方が、まずは、論理的な学びがあって、その後、『実践』してみるというスタイルが、より理解が深まるように感じました。 もちろん、学問的に修めることは必要ですが、より、身近に活かされなければ、意味がないと考えている私にとっては、とにかく、トライしてみるというスタイルが、合っているように思います。
トライしたことで、新たな疑問が出てきて、テーマが深まっていく…。 その繰り返しの中で、受講生それぞれの体験シェアが行われますが、またそのシェアの中にも、気づきがあって、『あなたの中の私』や『私の中のあなた』を感じることで、『今、ここに生きている!』という命の醍醐味を感じずにはいられませんでした。 個人的な悩みだと思っていたことが、実は普遍的なものなのかもしれないと体感することは、人にパワーをもたらすものだということも実感しています。皆さんに、感謝の気持ちが湧いてきます。
また、副産物として、会社の仕事上、上司や同僚の会話でも『今、ここ』が身体に染み付いているので、起こっていることが手に取るようにわかるようになりました。心理学でいうところの『抵抗』をあまり感じなくなりその場で流れるようになりました。 つまり、その場で流れるので、あとに残らず、人間関係においてはあまりストレスを感じなくなりました。また、そのことを通して、私の家族で起こった問題を解決したい、自分の不調を見直したい、と思ってチャレンジしたのですが、セラピーは、決して特別なことではないと、心から思えるようになりました。
つまり、一般的にも、現代を生きる上で、ストレス軽減のひとつの方法として機能するのではないか、ということ。それは、例えば、学生生活から社会人へ旅立つ前、結婚を考える時、病気になった時、大切な人を失った時など、気軽に利用してもらえるようになったら、気づきが起こり、楽になり、より豊かな人生になるのではないだろうか。と考えるようになり、私の中でも変化が起こっているのです。
まだまだ、敷居の高いカウンセリングやセラピーが、日本に定着していくことに、ハコミセラピーは、大きな役割を果たせるのではないだろうかという、可能性を秘めているように感じるのです。 なぜなら、繊細な日本人の感覚に、合っているように感じるから…。
小学生の時、学校の先生に、教えてもらったことを思い出します。
「『頭にきた』という日本語はない。『腹がたつ』と言うんだよ!」
もともと日本語には、身体の一部分を取り入れた言葉って、結構いろいろとありますよね。
最後に、目の前に座ったクライエントに、優しい風を感じてもらえるセラピストになりたいと思っているところです。
~ (Y.Y./ 女性) ~
心理カウンセラーとして勤務していた職場で、同僚から「あなたはカウンセラーに向かない。別な仕事を探したほうがいい」と言われました。 心理カウンセラーとして働き出して15年ほどが経った頃のことです。
力不足であることは、自分でも痛感していました。 だからこそ、心理カウンセラーとして働き始めてからも、臨床心理学の新しい知識や技術を積極的に学び、自己研鑽に励んできたのです。 母との関係に問題があると自覚していたので、教育分析(心理カウンセラー自身がクライエントになり、自分の心の課題に向き合う、 臨床心理学分野の訓練)も受けました。 残念ながら、教育分析は、「あなたは病理が深い」と言われ、2年後に打ち切られます。
それでも、何とかしたいと思い、集中内観(仏僧の修行法をアレンジし、日本で生まれた心理療法。 6泊7日、内観研修所に宿泊し、自分を見つめるもの)を10回以上行いました。 血のにじむような努力を重ねてきたのに、「カウンセラーに向かない」と言われる私は、どうしたらいいのでしょう。 経済的な事情から、仕事を辞める訳にはいかず、心理カウンセラー以外にやりたい仕事が見つからない…。 そんな時に出合ったのが、ハコミセラピーでした。
ハコミセラピーは、「ノンバイオレンス」の精神を体現しています。「非暴力」という意味ですが、ハコミセラピーの場において、言動や在り方をジャッジされることはありません。母からも、臨床心理学業界の人たちからも、批判されることが多かった私。そんな私にとって、「悪い」のレッテルをつけられないことは、全くもって新しい体験でした。
Beingコースに参加するうち、「やっぱり私は要らない子」という私のビリーフ(幼い頃に刻み込まれた思い込み)が薄れていきました。 「残念なところは、まだまだあるけれど、私はこのままでも、まあ、悪くはないな」と思えるようになったのです。
満を持して参加したSkillトレーニング。心理カウンセラーとして機能するには、小手先の技術より、人としての在りよう、 つまり、「自分らしく、その場に居ること」が大切なのだと、改めて痛感します。 自分を受け入れていないと、「自分らしく、その場に居ること」はできません。 そして、Skillトレーニングに参加する一番の醍醐味は、「実地でしっかり学べる」ということ。これも、私にとって新しい体験となりました。
これまで、カウンセリングを学ぶときは、座学がメイン。学生や参加者同士で模擬カウンセリングを行うことがあっても、私の関わり方を事細かく指導してもらえることは、ほとんどありませんでした。ス ーパービジョン(自分が行ったカウンセリング事例を提出し、検討してもらうこと)も、カウンセリングのやり取りを文章に書き起こし、それを読み上げて発表したものに対して、講師の先生や参加者が意見をするだけ。 私の場合、スーパービジョンでは、こきおろされて終わりということが多いので、「私には能力がない」と落ち込むばかり…。 助言をいただいて、その通りに実践しても、的外れになってしまう…。どこをどう直せばいいのか、よく分からなかったのです。
Skillトレーニングは違います。まず、「ダメの烙印」は押されません。 見立てを立てたり、働きかけを考えたりする際も、「とりあえず、『こうかな?』と考えておいて、間違っていたら、その都度、修正していけばいい」とアドバイスされました。 しかも、Skillトレーニングの場で模擬カウンセリングを行うときも、高野さんが横で見ていて、必要に応じてコメントをくれます。
1年間のSkillトレーニングが終了した後も、スーパービジョンは、カウンセリングの様子をビデオに撮り、実際のやり取りを見ながら行われます。 そのため、高野さんからの助言は、机上の空論ではなく、地に足の着いたものとして私に響いてきます。 「ああ、この部分をこう直していけばいいのか」と、身をもって知ることができるのです。
私は、ハコミ認定セラピストを目指していますが、道のりは遥か遠い…。 ハコミ認定セラピストは、一定期間の研修を受ければ簡単にもらえるといった資格ではありません。 心理カウンセリングは、クライエントを一定の型にはめて行うものではなく、クライエントに合わせた形で行っていくものなので、 心理カウンセラーの側にかなりの度量が必要だからです。 とはいえ、学生時代からずっと指導を受けてきた先生から、「まともになってきた。ハコミセラピーは知らなかったけど、凄いなあ」 と言っていただけるほどにはなってきました。心理カウンセラーとして、本物の力がつき始めてきたのかもしれません。
ハコミセラピーに出合って6年。 今の私があるのも、「あなたはカウンセラーに向かない」と言ってくれた同僚のお陰だと、心から感謝しています。
~ (N.H/女性) ~